「仏像」絵柄の靴下 お寺に親しみを 香芝出身のデザイナーが企画
2021年06月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
香芝市出身の音楽家でデザイナーのニシケケ夏ノコさん(31)と広陵町の靴下製造「ヤマヤ」が協力して、仏像をモチーフにしたイラストを編み込んだ3種類の「仏像靴下」を発売した。弥勒菩薩、如来、百済観音の3尊を、かわいらしい漫画のような絵柄に仕立てたのが特徴で、インターネットを通じて、販売している。
ニシケケ夏ノコさんは、もともと音楽家だが、仏像鑑賞が趣味で、大阪市の寺院で働いた経験もある。
「檀家に頼っているだけでは寺の運営は難しくなる。若者に寺や仏像に親しみを持ってもらって、お参りをはじめるきっかけにしてほしい」との思いから、昨年6月に「BOSATSU BRAND(ボサツ ブランド)」と名付けたファッションブランドを立ち上げた。仏像のイラストをプリントしたTシャツなどの衣料品を企画販売している。
4月末に発売した「仏像靴下」は、「仏像とフ

2種類の色を組み合わせたデザインの「仏像靴下」(ニシケケ夏ノコさん提供)
「仏像靴下」の製造を担うヤマヤは、大正10年創業の老舗企業で、小口受注の製造も請け負っている。仏像のユニークなデザイン性と靴下の履き心地の両方を損なわないように編み込み方を工夫したという。
靴下は仏像ごとに御利益が書かれた紹介カードつき。Mサイズ、Lサイズの2サイズ。「黒色と紫」「白と赤」「グレーと黄色」をそれぞれ、あわせた配色。2200円。「BOSATSU BRAND」のホームページから購入できる。