宇陀市、移動診療車導入へ
2021年06月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
宇陀市が、検査室やX線撮影装置、診察室など医療設備を備えた移動診療車の導入を決め、購入費9650万円を盛り込んだ補正予算案を市議会に提案した。医療機関の少ない地域で利用するのが目的。
移動診療車は全長10㍍で、市立病院の医師1人と看護師2人が乗務。前方部に検査室、後方部に診察室があり、検査機器はX線のほかに心電図検査機や臓器の状態を調べるエコー装置、自動体外式除細動器(AED)などを備える。こうした高機能の移動診療車の導入は全国的に珍しいという。
令和4年度から医療機関が少ない大宇陀地区で運用を始める計画。公民館や集会所を起点にして週に1回、3会場を回り、地域住民の診療にあたる。
災害時の緊急出動や予防接種などにも活用できる。