近大生経営ラーメン店 リニューアル「すするか、すすらんか。」
2021年07月26日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

メニューにも工夫を凝らしたと話す西奈槻さん(左)と奥野亮太郎さん‖奈良市
近畿大学の学生が奈良市で経営するラーメン店がリニューアルオープンした。開業後伸び悩んだが、プロの指南を受けて改革を実行、店名も「すするか、すすらんか。」に改めての再出発だ。経営する同大農学部3年の西奈槻さんと奥野亮太郎さんは「大学生に就職活動の選択肢は広いことを知ってもらいたい」という。
西さんらはアルバイトでためた30万円を元手に、つてを頼って、ならまちのはずれの4軒長屋の一角を間借りして昨年10月に開業。当初の店名は「jinniyah/奈KAMA(じんにいや・なかま)」で、現役大学生が経営する店として話題になった。しかし、内実は「原価計算や人件費など手探り状態。集客も伸び悩んでいた」。
そこで、生活雑貨の「中川政七商店」(奈良市)が起業を促すために展開するプロジェクトに参加し、経営の実際を学んだ。さらにミシュラン一つ星のフランス料理店「sio」のオーナーシェフ、鳥羽周作さんのアドバイスも仰いだ。
新店名は西さんの口癖「やるか、やらんかや」から取ったという。西さんは大学卒業後は、店は後継者に譲り「多くの人が挑戦する場を日本で作りたい」と熱く語る。