なら燈花会 今年は事前登録で入場
2021年07月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

無観客で開催された昨年のなら燈花会の様子
古都・奈良の夏をろうそくの灯で彩る「なら燈花会」が8月5~14日、奈良市の春日野園地で開催される。新型コロナウイルス対策で今年は会場を1カ所に絞り、入場は事前登録制に。また、昨年に続き、自宅で燈花会を楽しめる体験セット「おうちで燈花会」をネット販売する。
「おうちで燈花会」は、開催期間中にツイッターやフェイスブックなどのSNSに自宅でろうそくに火を灯している動画や写真を「♯おうちで燈花会」と「♯みんなに笑顔を届けたい」という2つのハッシュタグ(検索目印)をつけて投稿してもらい、一緒にお祭り気分を味わってもらおうという試み。
同会のサイトで、実際に祭りで使用しているろうそくやカップなどを「おうちで燈花会体験セット」として販売している。3千円セットではカップ5個とろうそく10個が入っている。
なら燈花会は、奈良の夏を盛り上げようと平成11年に始まり、今年で23回目。例年は奈良公園や春日大社などの会場で、毎夜約2万個のろうそくが並び、奈良の幻想的な光景を演出し、観光客を楽しませていた。 事前登録の予約枠はすでに埋まっているといい、同会の尾形裕明会長は「コロナ下でも灯を絶やさず、燈花会を通じてみんなに笑顔をとどけたい」と話している。