子供たちが橋の名付け親に 大和郡山市
2021年08月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

自分たちでつけた橋の名前のプレートを掲げる児童=大和郡山市
大和郡山市の小学生が、同市が管理する橋に名前をつける「名付け親プロジェクト」の発表会が、「DMG MORIやまと郡山城ホール」(同市北郡山町)で行われ、児童がつけた57の市道橋の名前が披露された。市は今年度中にそれぞれの橋に、名前が刻まれたプレートを設置する。
プロジェクトは地域を知り、郷土愛を育むきっかけにしてもらおうとの市立小学校を対象に市が企画。市内には292の市道橋があるが、その約8割には名前がついていない。
このため、市職員が各学校に「出前授業」に出向き、橋の成り立ちや仕組みについて説明。児童は橋を見学し、地域の人に話を聞くフィールドワークも行い、名前を考えた。
この日の発表会では児童が、スライドや写真を用いて名付けた理由を説明。矢田小学校の児童は、かつて付近にスイカ畑が広がっていたという橋を「水甘橋」と命名。きれいな水が流れていたことやスイカの甘さを表現した。
このほか、「お米豊作橋」や「一日お遍路橋」などユニークな名前も飛び出した。
片桐西小学校5年の長谷川泰樹さんは「3週間ほどの授業だったが楽しかった。将来、この町を出て帰ってきたとき、友達や(自分の)子供に橋を案内しながら自慢したいな」と笑顔を見せた。