江戸時代の旅を楽しむ絵画展 奈良市・大和文華館
2021年08月13日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
旅にまつわる絵画などを紹介する展覧会「旅の美術」が、大和文華館(奈良市学園南)で開かれている。江戸時代の絵画など件を展示し、旅に思いをはせてもらう。22日まで。
旅人の姿は「伊勢物語」の主人公など多くが絵画化されてきたほか、旅先の名所などを描いた作品も数多い。展覧会では「物語の旅」「名所の絵画」「絵師と旅」の3テーマで展示。
尾形光琳の「扇面貼交手筥」(重文、江戸時代中期)は西行物語図や富嶽図などが描かれ、旅や名所を想起させる。小田野直武の「江の島図」(同後期)は神奈川県藤沢市の江の島と周囲の海、浜辺の様子が遠近感が感じられるように描かれている。
同館の仁方越洪輝学芸員は「新型コロナウイルスの影響で遠出しにくい中、展覧会で旅にでた気持ちを少しでも感じてもらえれば」と話している。月曜休館。入館料は一般630円、高校・大学生420円、小・中学生無料。