まち全体をハザードマップに 三宅町
2021年08月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
三宅町は町内の主要地点にある電柱102本に、大雨の際に予想される浸水の深さを示す看板を設置。水位の高さを示す赤いラインも入れた。「まるごとまちごとハザードマップ」と銘打ち、いざという時の避難行動に役立ててもらう。
三宅町は大和盆地の中央部に位置し、標高は50㍍以下。水田や住宅地などが広がる中、大和川の支流の曽我川、飛鳥川、寺川が流れる。
平成29年10月の台風21号による豪雨では、3河川の水位がいずれも氾濫危険水位を超えた。氾濫はしなかったが、「あと1歩で大災害になるところだった」という。
各電柱の看板が示すのは電柱周辺5㍍四方での最も深い部分の値。町中心部の役場付近の浸水想定は1㍍前後だが、西部の小柳地区や南部の但馬地区では4㍍を超える場所もる。町では「日頃から水害のリスクを把握し、水防災に対する意識の向上をはかってほしい」としている。