奈良舞台にファンタジー小説 桜井の芦原さん作家デビュー
2021年08月20日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
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デビュー作を手にする芦原瑞祥さん=桜井市
令和元年の「第2回ビーズログ小説大賞」(KADOKAWA主催)の現代部門特別賞を受賞した桜井市の芦原瑞祥さん(46)が、奈良を舞台にしたファンタジー小説「まほろばの鳥居をくぐる者は」(KADOKAWA)で、作家デビューを果たした。
小説は、神社の娘、宮子が幽霊の友達や修験者の少年と出会い、世の中の不条理や不思議に触れながら成長していくというストーリー。受賞作を改題・改稿して仕上げた。
芦原さん自身、父が神社の神主とあって細部までリアルな表現ができたと話す。「読んだ後、神社や寺を訪れたくなったり、奈良へ行ってみたいと思ったりしてくれたらうれしい」
幼い頃から物語を作るのが好きだったという芦原さん。20代後半からは、働きながら大阪文学学校(大阪市)で腕を磨いた。今後も日常の延長線上にあるファンタジー作品を創作したいという。