橿考研博物館がリニューアル 11月オープン
空調施設の全面改修などのため平成30年から休館していた橿原考古学研究所付属博物館(橿原市)が工事を終え、11月3日にリニューアルオープンすることが決まった。数千点とされる資料の展示替えも実施し、装いを一新して約3年ぶりに考古学ファンらを迎える。
2階建ての同館は昭和55年に建築され、平成9年に一度リニューアル。しかし、空調施設は建築当時のままだったことから、展示室や学芸員が執務する事務室などを含め改修することにし、平成30年12月24日から休館している。
工事では空調施設を改修し、展示室内を自動ドアで細かく区切って外気の侵入を抑制、室内の環境を可能な限り一定に保つように整備した。また、中庭には有料ゾーンを通らずに、フリーゾーンから行き来できるように改修した。
同館は、国宝・重文を含め古代からの大和の歴史を紹介する数千点の資料を収蔵している。工事期間中は土器や埴輪、木製品などは梱包され、収蔵庫に移した。改めて展示するにあたっては展示替えを実施。館内の装いが一新されるという。
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橿考研はリニューアルを記念し、11月3日午後1時から同市の県社会福祉総合センター大ホールで第回公開講演会「大和の考古学」を開催する。
松田真一・特別指導研究員が縄文時代、坂靖・企画学芸部長が古墳時代、鶴見泰寿・資料係長が古代宮都をテーマにそれぞれ講演する。
定員260人。無料。聴講の際はマスク着用。希望者は往復はがきに住所、氏名、電話番号を書いて9月10日(必着)までに申し込む。応募者多数の場合は抽選。問い合わせは橿考研(0744・24・1101)。

橿考研付属博物館