教員のわいせつ行為、見逃さない 県教委など通報窓口を設置
2021年09月13日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
教職員による児童生徒へのわいせつ行為を防ぐため、県教育委員会は、匿名でも通報できる「相談・通報窓口」をオンライン上に設けた。各市町村教委と共同で運用。県内の公立、私立の小中高校の児童生徒らが対象で、本人のほか友人や家族からの通報や相談を受け付ける。スマートフォンからアクセスできる。
通報は、県教委と学校がある市町村教委に同時に通知。各機関が連携して調査する。相談先については被害者らが県教委か市町村教委かを選べ、電話や面談を通じて早期解決を図る。
わいせつ行為が確認されれば、被害者の心身ケアのためにスクールカウンセラーを派遣したり代替教員を配置したりし、犯罪と認めた場合は警察へ通報する。
また、毎年12月に小学1年から高校3年を対象としたアンケートも実施し、教職員のわいせつ行為に加えいじめの根絶も目指す。
県教委の吉田育弘教育長は「ヒヤリハットも多く受け付けることで、問題の早期解決を目指したい」と話した。

児童生徒のための相談・通報窓口の画面