柔道五輪2連覇 大野将平選手に知事表彰
2021年09月17日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県は、東京五輪の柔道男子73㌔級で2連覇を果たした大野将平選手(29)に知事表彰を授与した。荒井正吾知事から表彰状を受け取った大野選手は「温かく迎えていただき感謝します」と話し、記者会見では「ゆかりのある土地に恩返したい」と奈良への思いをみせた。
この日、大野選手は県庁を訪れ、表彰状を受け取るとともに荒井知事と談笑。その後、会見で「2連覇は実力以外のものもあったと思う。達成できてよかった」と語った。
大野選手は平成22年に天理大に進学し、東京五輪前も同大を練習拠点とした。ゆかりが深い奈良に対して「いつも温かく見守って、いただいて、柔道に励みやすい環境でやらせてもらった」と感謝を示した。
また大学時代、奈良出身で五輪3連覇を果たした野村忠宏さんと練習を共にしており、「けがをしながら稽古を続ける野村さんの姿を間近で見て、柔道は試合で勝つだけがすべてじゃないと感じた」と振り返った。
その上で、大野選手は「今度は自分が学生や子供たちに何かを残し、少しでも力になれたらという思いがある」と話し、柔道教室や普及活動を通して地域に貢献していきたいという。
大野選手はリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した際は、県民栄誉賞を受けている。