大和郡山の魅力、英語で発信 中学生が動画制作
2021年09月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大和郡山市の中学生らが、地域の魅力を英語で紹介する動画制作に取り組んでいる。寸劇風や旅番組風などの内容に仕上げ、動画投稿サイト「ユーチューブ」や市のホームページで今年度中に配信する予定だ。活動を通じて改めて感じた大和郡山の良さを世界に伝えたいという。
「英語で発信! 大和郡山観光スポット」と題して、市内の5中学校の2、3年生の有志19人が、英語の授業や放課後を利用して進めている。
プロジェクトは4月、校区の歴史や文化などを調べるフィールドワークでスタートした。郡山城跡や筒井城跡、慈光院、矢田寺といった名所旧跡から特産品までさまざまな情報を集め、絵コンテと英語の原稿を作成。7月末からはプロのサポートを得て撮影に入り、テーマに沿って工夫を凝らしてきた。
例えば、古事記の編纂に力を注いだ稗田阿礼を祀る賣太神社と稗田環濠集落をテーマとした撮影では、生徒らは神主、巫女などの衣装に身を包み、神社参拝の仕方や歴史、環濠集落独特の区割りなどについて紹介した。
郡山東中学校(若槻町)3年の定免芙華さんは「自分たちが住むのは奈良時代から続く歴史のある町。動画配信で大和郡山の魅力を多くの人に知ってもらい、将来、訪れてもらうきっかけになれば」と話していた。