ふるさと大淀に500万円寄付 葛城市の門田さんに紺綬褒章
2021年09月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
ふるさと納税制度を使って大淀町に500万円を寄付した会社員、門田充幸さん(67)=葛城市在住=が紺綬褒章を受章し、同町役場で伝達式が行われた。門田さんは「新型コロナウイルス対策に役立ててほしい」と昨年8月に寄付していた。岡下守正町長は「町民の命を守るために有意義に活用している。ありがたい」と感謝の言葉を述べた。
門田さんは父が警察官だったことから、子供のころ吉野郡5町村内を転居。小学6年のときに大淀町で命が危ぶまれるほどの大けがをしたが、当時の町立病院で治療を受けて回復した。
伝達式で門田さんは「故郷にお礼がしたいと思い、日々コツコツとためたお金を寄付した。褒章をいただけるとは感激です」と話した。
同町は寄付金を学校や公共施設に設置する自動体温計や消毒液、換気に使うサーキュレーターなど、コロナ予防対策の一部に充てている。
門田さんは退職後は大淀町で暮らす予定という。父の勤務していた駐在所があった同町北六田地区にも「地域振興に役立ててほしい」と50万円を寄付した。