高取町に初のチャレンジショップ「カリー事変」
2021年10月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
高取町のメインストリート・土佐街道沿いにある町交流拠点施設内に30代の夫婦が経営するスープカレーの専門店「カリー事変」が今月、オープンした。将来、町内で本格的な起業を目指す人にスペースを貸し出すチャレンジショップで、同町では初めて。夫婦は「町を盛り上げるために頑張りたい」と張り切っている。
経営するのは橿原市在住の藤巻賢人さん(32)と妻の美雪さん(35)。藤巻さんは東京で町おこしに関連する会社を経営していたが、新型コロナウイルス禍を受け、よりよい子育て環境を考えて昨年、家族とともに古里の橿原にUターン。その後、高取町がチャレンジショップの出店者を募集していることを知り、応募。選考会を経て選ばれた。
調理を担当するのは美雪さん。料理が好きで、東京にいたときは下北沢でのカレーイベントの運営などに携わった経験がある。周辺に競合する店が少ないスープカレーで挑戦することにした。
メインメニューの「事変プレート」は、カツオだしと数十種類のスパイスをきかせ、大きなチキンがのる特製スープカレーを、ターメリックライスやスパイス惣菜などとともに食べるスタイル。辛みは少なく、値段は1200~1400円。
オープン以降、多くの人が訪れているといい、「いいスタートをきることができた」と喜んでいる。
交流拠点施設での経営は2年間の契約。その後は町内で起業する計画だ。2人は「地元や町役場の人に応援していただき、本当にうれしい。土佐街道を盛り上げ、将来的には町でいろんな店をつくっていきたい」と話している。