猿沢池の環境守ろう 募金箱兼自販機を設置
2021年10月20日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

募金ボタン付き自動販売機を紹介する近大農学部の学生ら=奈良市の興福寺
近畿大学農学部(奈良市)の学生らが取り組んでいる猿沢池(同市)の環境保全活動を支援しようと、池近くの興福寺境内の休憩所前に、募金ボタンが付いた自動販売機が設置された。
学生らは任意団体「灯と奈菜」を結成し、県や興福寺と連携しながら活動。猿沢池の水質・生物調査のほか、外来生物の捕獲や古瓦を再利用した魚礁の設置にも取り組んでいる。
こうした活動を支援するため興福寺と企業が協力し、飲料の購入ボタンとは別に10円と100円、500円の募金ボタンが付いた自動販売機を設けた。寄付金は全額が調査・保全活動に使うという。
灯と奈菜の代表で近畿大大学院生、駒井藍さんは「猿沢池の環境について知ってもらえるとともに、研究も充実できるのでありがたい」、興福寺の森谷英俊貫首は「命が大切という意識をさらに高めてもらえれば」と話した。