乳がん手術後も温泉に 畿央大開発の入浴着が販売開始
2021年10月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
乳がんの手術痕を気にせず温泉や銭湯で入浴を楽しんでもらおうと、畿央大学(広陵町)が開発した入浴着の販売が始まった。インナーウエアを手がける商社「GSIクレオス」(東京都)が協力し、製作。奈良健康ランド(天理市)やインターネットで販売中だ。
入浴着の商品名は「バスタイムトップス」。フリーサイズで1着495円。湯切れのよい不織布で、着脱しやすいよう伸びる素材を使ったほか、湯の中でも浮かないよう工夫した。たっぷりのギャザーで胸元を優しく包み込むデザイン。現在はベージュの一色だが、今後はピンク、グレーといった他の色や、ボーダー柄などバリエーションを増やすという。
畿央大健康科学部人間環境デザイン学科の村田浩子教授は、「ようやく商品化にこぎつけた。一人でも多くの女性が周りの目を気にすることなく、入浴を楽しめるようになってほしい」。今後県内の温泉や温浴施設のほか、医療施設、宿泊施設でも購入できるようにしていくという