発掘現場、お弁当で再現 歴史に憩う橿原市博物館
2021年11月4日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
歴史に憩う橿原市博物館は、遺跡発掘でわかることなどを楽しく解説した秋季企画展を開催している。市民から募集した、弁当を遺跡に見立てたユニークな弁当写真も展示する。12月26日まで。
企画展のタイトルは「遺跡とは、発掘とは、なんぞや?」。発掘調査によって、その場所の歴史、当時の人の生活や心、自然がわかる|とし、調査道具のほかに市内の遺跡で見つかった家形埴輪や石包丁、製塩土器、動物の骨など計約70点を展示する。
弁当写真は14点が展示され、発掘前と発掘調査で遺物が見つかったときの様子を表現した写真がセットで並べられている。
橿原市の四条古墳をイメージした弁当写真や、調査で埴輪や井戸が見つかったときの様子を表した弁当の写真などがあり、「つくっているときの親子の会話が楽しかった」や、「息子は楽しそうに食べていましたが、親は野菜を土器の形に加工するのに一苦労」といったコメントも付けられている。
21日と27日の午前時半からは、自宅でつくった「遺跡発掘弁当」を持参して楽しむワークショップが開催される。定員は各5組。参加希望者は往復はがきで12日(必着)までに申し込む。問い合わせは同館(0744・27・9681)。