アビリンピック出場へ 斑鳩町の富岡さん「経験、将来に生かしたい」
2021年11月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
12月に東京で開催される「第回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」に県代表の一人として出場する、斑鳩町在住の県立高等養護学校3年、富岡翔さん(18)が、中西和夫町長を表敬訪問し、大会に出場する意気込みを語った。
アビリンピックは、障害者が職場などで身につけた技能を競う大会。パソコンのデータ入力、喫茶サービス、ネイル施術など競技種目は30近くある。障害者への理解と認識を深めてもらい、雇用の促進を図ることが目的。
ビルクリーニング部門で県大会金賞に輝き、全国大会への出場を決めた富岡さん。昨秋から、体育館の一角に机やごみ箱を置いて、床におがくずをまき、モップなどを使ってきれいに磨く練習に励んできた。
学校では生徒会長を務める富岡さん。「掃除は生活や仕事にも密接に関係している。この経験を将来にも生かしていきたい。出場するからには10位以内には入りたい」と笑顔で健闘を誓った。