祝戸荘、星野リゾートがリニューアル 5年オープン目指す
2021年11月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

休館中の祝戸荘
国土交通省近畿地方整備局は、国営飛鳥歴史公園(明日香村)内の宿泊研修施設「祝戸荘」の運営管理者に、全国で高級旅館などを経営する星野リゾート(長野県)のグループ会社を選んだ。祝戸荘は、新型コロナウイルス禍で利用客が急減、今年2月から休館している。同社グループは、令和5年のリニューアルオープンを目指す。
祝戸荘は、石舞台古墳に近い同公園祝戸地区にある園内唯一の宿泊施設。宿泊棟など6棟から成り、収容人数約60人。昭和49年に開業し、今年1月まで古都飛鳥保存財団が運営していた。
国交省が運営管理者を公募したところ、星野リゾート・マネジメント社だけが応募。事業計画などの審査を経て決まった。
事業期間は令和4年から20年間。同社は財団から施設の譲渡を受けて宿泊棟やレストランなどを改修する。地元食材を使った明日香村らしい食事も提供するという。
星野リゾートは、5年の開業を目標に近鉄飛鳥駅西側に高級ホテルを建設予定で、村内で2つの宿泊施設を運営することになる。