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元受刑者の更生を信じ奔走 協力雇用主、片岡知紀さん



 「少しでも出所者の可能性を信じる保護司や協力雇用主が増えたら、再犯率は減るのでは」と話すのは、奈良市にある介護老人施設の施設長、片岡知紀さん(49)。刑務所の出所者を雇用する「協力雇用主」として犯罪や非行歴のある人たちの立ち直りを支えてきた。
 保護司の経験もあり、福祉現場での人手不足解消と更生支援を両立したいと平成22年10月、協力雇用主に登録。これまで36人の出所者を雇用してきた。
 片岡さんによると、雇用した人たちの再犯率は約8割に上る。財布や携帯電話を盗まれたり、行方がわからなくなってしまったり。不審者情報が入ると、雇っているスタッフではないかと気をもむ。
 「もう嫌だと思うことばかり」と言う。それでも更生の可能性にかける。社会の中で居場所がなくなれば、犯罪を繰り返してしまう。「悪いことをしたら法的に裁かれるのは当然。だが、出所者の人間性すべてを否定し、生きていく価値がないと切り捨てるのはちがう」
 今年2月、雇用していた出所者の男が再び逮捕された。男の不審な言動について違和感を持ち、警察に相談したことがきっかけだった。もっとできることがあったのではないか。悔いが残ったという。
 逮捕後、面会にいくと男から「代表、ありがとうございました」と礼を言われた。「恨んでいるんちゃうんか」。思わずいうと、男は「自分では(善悪を)判断できなかった。これからちゃんと更生につとめます」。予想外の言葉だった。「私は彼の更生を信じて待ちたい」
 再犯者の更生は一筋縄ではいかないが、可能性を信じ、これからも支援に奔走する覚悟だ。

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