星いくつ? 「ミシュランガイド奈良」発行へ
2021年11月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

荒井正吾知事(中央右)に「ミシュランガイド奈良」発行を伝える日本ミシュランタイヤの本城征二執行役員(同左)=県庁
日本ミシュランタイヤ(東京)は、飲食店などを星の数で格付けして紹介する「ミシュランガイド奈良2022特別版」を来年5月に発行する。県全域が対象となるのは、ウェブサイトのみで公開された平成28年の特別版以来6年ぶり。奈良単独での書籍化は初めて。
ミシュランガイドは、約120年前にフランスで誕生。調査員が身分を明かさずに飲食店を訪問し、料理や素材の質、料理技術の高さなどを5つの基準に照らして評価し、最高ランクの「三つ星」や「二つ星」など3段階の星の数で格付けして紹介する。
1つの都道府県に限った書籍発行は5例目。県内の調査は令和元年秋から県内のレストランや飲食店、宿泊施設で行われている。前回の特別版では、奈良市内の日本料理店1店が三つ星を獲得した。
同社の本城征二執行役員とコーポレートキャラクター「ミシュランマン」が県庁を訪問し、荒井正吾知事に発行を報告した。本城さんは、「奈良は歴史的な背景のある食文化があり、海外からも注目が高い。おいしい店を紹介し続けることで、コロナ禍で苦しむ飲食店へのエールになれば」と話した。
荒井知事は「三つ星にどれくらいの店が選ばれるか気になる。ミシュランガイドを見て、奈良にもよい店があるんだと多くの人に来ていただきたい。飲食業の振興につながれば」と期待した。
2530円。店頭販売はなく、予約販売のみ。全国の主要書店で来年3月末まで予約できる。