希望見出すステップ 天理大創作ダンス部が単独公演
2021年12月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

公演に向けて練習に励む天理大学創作ダンス部の部員たち=天理市
全国規模のダンスコンクールで入賞を果たしている天理大学創作ダンス部が、11日に奈良市で開催する単独公演に向け、練習に励んでいる。新型コロナウイルス下で希望を見いだすメッセージを込めた内容といい、タイトルは「埋もれる―その先に」。メンバーは「創意工夫したダンスで多くの人を元気づけたい」と意気込んでいる。
天理大創作ダンス部は、昭和44年に同好会として発足。絵画のような静止したポーズなどで定評がある。今年8月の「第回全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)」では、新型コロナ感染拡大で現実を受け入れられない人たちの心情を押し寄せる泡に見立て、希望を持つメッセージを込めた「埋もれる―ダブルバインド・バブル」で2位に当たるNHK賞を受けた。
今回の単独公演が最後の舞台となる4年生の副部長、梅谷佳以さんは「練習を重ねてさらにレベルアップしたチームの力を見ていただきたい」と話す。また、同部を率いる塚本順子・体育学部教授は「コロナ下であっても工夫しながら練習してきた。年末の公演は部員たちにとって集大成。楽しんでもらえたら」と期待している。
奈良市のなら100年会館ホールで午後6時の開演。「埋もれる」のほか新作を含め15作を披露する予定。入場無料。全席自由。