新ブランド「吉野正宗」完成 吉野町の3酒蔵
2021年12月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

「吉野正宗」を手がけた(左から)北岡本店杜氏の夏目大輔さん、北村酒造蔵元の北村亮平さん、美吉野醸造杜氏の橋本晃明さん=吉野町
吉野町にある3つの老舗酒蔵が新清酒ブランド「吉野正宗」を立ち上げた。町内の遊休農地で栽培した酒米「吟のさと」を原料にそれぞれが清酒を造り、3本セットで提供することで味の違いを楽しんでもらう。ふるさと納税の返礼品として発信し、担い手が減っている町の農業を活性化させるのが狙いだ。
吉野町は20年前に1万人を超えていた人口が6492人(11月末現在)まで減少。20年後には3千人以下になると予測されている。
人口減少とともに耕作放棄地が増え、獣害も深刻化していることから、町は平成27年に遊休農地を利用した酒米づくりに着手した。作付面積は増え、北岡本店、北村酒造、美吉野醸造の町内3酒蔵が吉野の酒米を使った商品を販売している。
3酒蔵は今秋、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」を実施。出資者に商品を提供することを条件にしたところ、目標の30万円を大きく上回る194万円が集まった。
県出身の映画監督、河瀬直美さんは「一口飲むと、それぞれの違いを感じるこだわり、想像を超えた鮮烈な味に、プロの意気込みを感じます」と応援メッセージを寄せた。
3本セットはふるさと納税のみの取り扱い。限定100セット。