新型コロナワクチン3回目接種 高齢者施設で始まる
2021年12月24日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

3回目の新型コロナウイルスワクチン接種を受ける女性=天理市
天理市は23日、高齢者施設の入所者らを対象とする新型コロナウイルスワクチン3回目の追加接種を始めた。新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大が懸念される中、政府が高齢者施設入所者らの接種間隔を8カ月から6カ月に短縮したことを受けて実施した。
この日は、同市の特別養護老人ホーム「福住光明苑」で、60代から100歳の入所者25人と職員24人が接種した。接種を終えた女性(93)は「早く打てたので感謝でいっぱい」。ケアマネジャーの男性(48)は「ウイルスを持ち込まないことが大前提。市のいち早い対応は心強い」と話していた。
施設を訪れた並河健市長は「市民の皆さんに再拡大を防ぐために、少しでも早く追加接種を進めたい」と話した。市の巡回接種の対象となる高齢者施設の入所者や職員は計約600人。来年1月中に接種を完了する予定。