古墳から着想 天理市滞在の倉谷さん作品展
2022年01月20日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

作品を紹介する倉谷卓さん=天理市
天理市に昨年10月から滞在して創作活動の取り組んだ写真家、倉谷卓さんが、同市内で作品展を開いている。倉谷さんは市の「アーティスト・イン・レジデンスモデル事業」で招聘された。市内の50を超える古墳を訪れ、感じたことを作品に仕上げた。
作品展は天理市本通り商店街のギャラリー「アートスペースTARN」で30日まで。古墳の前で自身が食事している場面を撮影した写真の作品は、古墳時代に古墳に供えたものと同じ物を食べる「共食」から着想を得たという。電気コードや、鉄、プラスチック片を「出土品」のように並べた作品も。
倉谷さんは「過去と現在、未来について考え、感じてもらいたい」と話している。今後も居住する千葉県で古墳をモチーフに作品を制作する予定という。
入場無料。午前10時~午後5時(月、火、水曜休み。26日は開館)。