「助け合えば障害はなくなる」車いすバスケ・根木さん特別授業 橿原市
2022年01月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

児童に助け合う大切さについて語る根木慎志さん=橿原市
橿原市の市立白橿北小学校は、奈良出身で2000年シドニー・パラリンピックの男子車いすバスケ日本代表の主将を務めた根木慎志さん(57)を招いて特別授業を行った。根木さんは児童と一緒にプレーし、競技の魅力を伝えた。
特別授業には、小学5、6年計約50人が参加。根木さんがドリブルを披露したり、一発で3ポイントシュートを決めたりするたびに歓声が上がった。その後、実際に競技用車いすに乗り、バスケットボールの試合を体験した。
試合後の講演で、根木さんは、苦手なことも仲間の応援で乗り越えた自身の体験を話し、「『障害』は持っているものではなく、社会が作るもの。みんなが助け合えば障害はなくなる」と呼びかけた。
試合を体験した小学5年の河合勇和さんは「楽しかった。根木さんの話を聞いて、苦手なことにも挑戦しようと思った」。小学6年の奥峯優一さんも「クラブチームでバスケをやっているが、シュートが入らず難しかった。応援があれば、やる気が出ることが分かったので、みんなのことをもっと応援したい」と笑顔で話した。