築150年 明日香村に古民家ホテル
2022年02月2日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

3月にオープンする明日香村の古民家ホテル
明日香村に築150年の古民家を活用したホテル「ブランシエラ ヴィラ 明日香」が完成した。2室で定員計人と小規模だが、信楽焼の浴槽や専用の内庭などを備えている。3月18日にオープンする。
登録有形文化財になる予定の旧大鳥家住宅(明治3年)を活用した木造一部2階建て瓦ぶき、延べ約200平方㍍。定員6人の茜の間は和室2室、定員8人の山吹の間は洋室2室と和室1室で構成。それぞれ信楽焼の浴槽がある浴室、専用の内庭があり、床暖房も備える。
入口のタブレット端末に予約番号などを入力してチェックイン。画面に客間の扉を開錠するための暗唱番号が表示される。
ホテルを整備したのは、長谷工コーポレーション。同村と歴史的風土の保全や地域活性化などを目的にした包括協定を結んでいる。令和元年に古民家を購入し、県内産の杉や桧を使って改修を行った。
今月中旬から各旅行会社の予約サイトで予約を受け付ける。料金は1人1泊2万円前後になるという。長谷工は「明日香村は日本の原点。歴史ある古民家に宿泊しながら、多くの文化財が残る飛鳥の旅を楽しんでほしい」としている。