地元食材でタイ風給食 曽爾村児童がメニュー考案
2022年02月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

タイ料理のオリジナル給食を食べる児童ら=曽爾村
曽爾村立曽爾小中学校5年生の児童9人が、地元の食材を使ったタイ料理の学校給食メニューを考えた。同村に住むタイ・チェンマイ出身の料理研究家、アノタイ・オウプカムさん(36)のアドバイスを受けて3種類を完成。先月、同村と隣の御杖村の小中学生ら計約200人の給食になった。
メニューは、「ザッ☆曽爾風ガパオライス」「春雨肉団子スープ」「ハッピータイ風サラダ」。それぞれシュンギクやトマト、ホウレンソウ、ユズ、5年生が育てたシイタケなど曽爾村産の食材をたっぷりと使用した。
5年生は、昨年5月から12月まで、月に1度、オウプカムさんを講師に迎え、タイの文化や言葉、食文化について学んできた。さらに、村の生産者を訪問するワークショップも実施。予算内で食材を調達するために知恵を絞った。
「タイと曽爾は気候も全く違うけれど、村産の野菜でおいしくできた。きっとみんな気に入って食べてくれるはず」とガパオライスを担当した出口恋波さん。オリジナル給食の日、児童らは「おいしい」と言いながら、あっという間にたいらげていた。
オウプカムさんは、「タイの食材や香辛料を使用していないが、おいしくできた。私の想像を超える出来。タイ文化を学んでもらい、うれしかった」と笑顔を見せた。