ロシアのウクライナ侵攻、約300人が抗議 近鉄奈良駅前
2022年03月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

ロシアのウクライナ侵攻に対し抗議の声を上げる人たち=奈良市
県内の市民団体が近鉄奈良駅前でロシアへの抗議集会を開き、約300人が参加した。それぞれ「STOP WAR」などと書かれたプラカードやウクライナの国旗にちなんだ水色と黄色の風船を掲げ、「国連憲章を守れ」「ロシアは侵略やめろ」と訴えた。
参加した在日ウクライナ人のセルゲエヴァ・ダリーナさん(27)は、現在は日本人の会社員の夫と3歳の娘と奈良市で暮らす。ウクライナ北部のチェルニヒウの両親と以前は毎日のようにテレビ電話で話していたが、ロシア軍の侵攻が始まってから減ったという。「たまにつながる電話では『大丈夫』としか言ってくれない。とても心配」。
両親には現地に残る覚悟だといい、「ロシア軍には早くウクライナから出て行ってほしい。早く前の生活に戻して」と訴えた。
3人の子供たちとデモに参加した上牧町の可是実佳恵さん(46)は、イラン出身の夫と国際結婚しており「子供たちに世界に目を向け、平和について考えてもらいたい」と話した。
主催団体の担当者は、「政治的立場や政治信条の違いを超えて、今こそ声を上げるとき」と話した。