東日本大震災から11年 小学校で防災教室
2022年03月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

松尾哲史分隊長から東日本大震災での体験談を聞く児童ら=奈良市
東日本大震災の発生から11年となる11日、県警は、災害について考え、備える機会にしてもらおうと奈良市立都跡小学校で防災・防犯教室を開いた。
東日本大震災で捜索活動をした県警広域緊急援助隊の松尾哲史分隊長(35)が、何度も余震があり思うように捜索活動が進まなかったことや、地元住民らが「ありがとう」と書いたプラカードを持ち、警察官の乗った車にお辞儀してくれたエピソードを紹介。「できる限りのことはしたが、もっと被災地の人たちのためになにかできなかっただろうかと強く思う」と振り返り、「災害があれば、自分の安全を最優先して行動してほしい」と呼びかけた。
また、児童らは県警ヘリコプター「あすか」が同校上空を飛行し、撮影した映像を視聴した。
小学6年の加賀大喜さんは「災害が起こる前に水や食料を準備し、いざというときすぐ逃げられるようにしておこうと思った」と話していた。