停電時、避難所への電力供給をEVで 県と奈良トヨタGが協定
2022年04月1日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

奈良トヨタグループの菊池攻社長(左)から電力供給ができる車両の説明を受ける荒井正吾知事=県庁
県と奈良トヨタグループは、自然災害による大規模な停電が発生した場合、避難所に電力供給ができる電気自動車(EV)などを配備することで合意し、協定を結んだ。
災害発生時、同グループ4社が、保有するEVやハイブリッド車(HV)を県に無償で貸し出す。車載バッテリーを携帯電話の充電や照明などの電源にする。期間は災害発生から3日間程度を想定。同グループは、現在5日間程度の給電が可能な車両を約台保有しているという。
県庁で協定締結式を行い、荒井正吾知事は「避難生活で電力は欠かせず、協定は安心感につながる」。同グループの菊池攻社長は「いつ大規模な災害が起きても不思議ではない。県全体を少しでもバックアップしていきたい」と述べた。