王寺駅前に新ビジネス拠点 旧南都銀支店を活用
2022年04月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

旧南都銀行王寺支店の空き店舗スペース。今後サテライトオフィスとして活用される予定だ(王寺町提供)
王寺町はJR王寺駅前ビルの空き店舗を活用し、テレワークの場にもなるサテライトオフィスを整備・運営する事業者を募集している。町は、新型コロナウイルスの影響で郊外オフィスの需要は高まっているとみている。施設を利用する企業や個人、団体などのビジネスマッチングを図り、経済活性化につなげたい考えだ。
空き店舗は、駅前ビル「リーベル王寺西館」1階の旧南都銀行王寺支店で面積は342平方㍍。国の交付金を活用するなどして、施設整備・運営費として最大3000万円、プロジェクト推進費として最大1200万円を補助する。
IT関連やデザイン系企業といった法人、特定の組織に属さないフリーランスなど個人の利用を想定。町は、起業や働き方に関する情報提供、カフェのようなコミュニティスペースを整備するなど、多くの人が訪れる施設とする計画を求める公募型プロポーザル方式で事業者を募る。
町政策推進課の担当者は「王寺駅前の利便性を高めるだけでなく、新たなビジネスを生み出し、移住者の増加にもつなげる機会となってほしい」と期待する。
プロポーザルの申請は5月9日午後1時必着。プレゼンテーション審査などを経て同日に事業者を決定する。物件の引き渡しは7月中の見込み。問い合わせは町政策推進課(0745・73・2001)。