ウクライナから避難 「第二の故郷」天理に
2022年04月18日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

天理市の並河健市長(後列中央)らと記念撮影するオクサーナ・コベリャンスカさん(前列中央)=天理市役所
ロシア軍の侵攻を受けウクライナから、子供2人とともに天理市に逃れた天理大学卒業生のオクサーナ・コベリャンスカさん(45)が、市役所に並河健市長らを訪問し、感謝の意を伝えた。「ウクライナに安全なところがないなら、避難先は大学4年間を過ごした第二の故郷の天理市しか考えられなかった」と語った。
市はオクサーナさん家族に市営住宅を無償提供。家具や食器などの生活必需品は、市とつながりのあるさまざまな企業が支援。並河市長は協力企業に感謝状を贈呈し、「ご家族が安心して過ごしてもらえるよう、市と大学が協力して最大限サポートしていきたい」と話した。
天理大学は、ウクライナで大学教員として勤めていたオクサーナさんを職員として雇用する方針で、学生への講義も行ってもらう方向だという。
オクサーナさんは、ウクライナの心を文学などを通じて伝えたいと語った。