文華殿修復現場を一般公開 22日から橿原神宮
2022年04月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

瓦がおろされた文華殿の屋根=橿原市の橿原神宮
橿原神宮(橿原市)は22日から5月8日まで、修理中の重要文化財「文華殿」(江戸時代後期)を特別公開する。文華殿の修理は令和2年度から始まっているが、その現場が一般に公開されるのは初めて。
文華殿は天理市にあった柳本藩の平屋の武家屋敷。大書院と玄関で構成され、広さ約460平方㍍。天保15(1844)年の建築で、明治時代以降は小学校の校舎として利用。保存のため昭和42年に橿原神宮に移築された。
修理は県文化財保存事務所が担当し、竣工は令和8年3月の予定。総事業費約9億9千万円。約3万枚の屋根瓦はふき替える計画で、現在は建物からすべての瓦をおろし、床材などをはがし終えた段階。修理では傷んだ建築部材を取り替えるほか、耐震性も強化する。
特別公開は内拝殿での特別参拝とセットで行われ、参拝後に文華殿を見学する。所要時間は約1時間、参拝料は1人2千円(未就学児無料)。
期間中、午前9時半~午後3時15分に外拝殿前で見学の受け付けを行う。29日と5月1、3、5日は祭典などのため開始時間が遅れる。
問い合わせは橿原神宮(0744・22・3271)。