子供のため安全運転を 「キッズゾーン」設定、奈良市
2022年05月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
子供が巻き込まれる交通事故を防ぐため奈良市は、市立都南保育園(同市横井)周辺をドライバーに安全運転を促す「キッズゾーン」に設定した。市道の4カ所で路面の縦2㍍、横1・5㍍を黄緑色に塗装し、白色で「キッズゾーン」と標示している。市内での設置は初めて。
キッズゾーンは、令和元年5月、大津市の交差点で散歩中の保育園児ら16人が死傷した交通事故を受け、国が交通安全対策のため創設。各自治体に設置を推進している。原則保育施設周辺の半径500㍍に設定。速度制限などの交通規制はないが、運転手に注意を呼びかけ安全運転を促す。
奈良市によると、同園周辺の道路は、県道からの抜け道として通行する車も多いという。
18日は同園で記念式典が開かれ、同市や奈良署の関係者、園児らが出席。鎌田稔子園長は「園児たちの安全を守るためにも、今回の設置はありがたい」と話した。
県警によると、キッズゾーンは他に大和高田市、桜井市、宇陀市に設置されている。