目指せ「鼻の捜査官」 大和郡山市で嘱託警察犬競技大会
2022年05月23日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

臭気選別部門で布のにおいを嗅ぐエンクハイゼン号=大和郡山市
「鼻の捜査官」として、事件捜査や捜索活動に協力する民間の警察犬「嘱託警察犬」の競技会が大和郡山市で開かれた。容疑者の逃走経路をたどる「足跡追及」、においをかぎ分ける「臭気選別」、隠れた人を探し出す「捜索救助」の3部門で計31頭が日頃の訓練の成果を競った。
臭気選別部門は、サンプルの布のにおいを覚え、約10㍍離れた板の上に置かれた5枚の布から同一のにおいをかぎ分ける内容。同部門で優勝したシェパードのエンクハイゼン号(雄、6歳)の指導者、あすかドッグスクールの島田健司さんは、「事件解決や行方不明者の発見に貢献していきたい」と語った。
県警によると、昨年の嘱託警察犬の出動件数は123件に上り、うち3件で行方不明者の発見につながった。鑑識課の浦野洋史課長は「競技会を通じて、技能を向上し、県民の安心・安全のために活躍してもらいたい」と話した。