鉄道のまちを再現 王寺駅ジオラマ、西大和学園生徒が製作
2022年05月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

王寺駅周辺を再現したジオラマを眺める西大和学園の生徒ら=王寺町
JR王寺駅北側の「りーべる王寺東館」5階の町地域交流センターに、半世紀以上前の同駅周辺を再現した鉄道のジオラマ(立体模型)が設置され、訪れた人を楽しませている。
ジオラマは近鉄生駒線が開業から100周年を迎えたことを記念し、西大和学園中・高の鉄道研究部員人が製作した。
昭和30~40年代の駅周辺の街並みや駅舎を150分の1の大きさで再現。蒸気機関車(SL)などの鉄道模型を走らせている。中央部には、5千分の1の大きさで町の地形を再現した直径1㍍の白い模型を置き、町の歴史の映像を投影するプロジェクションマッピングを上映し、国鉄時代の王寺駅付近の写真も掲示している。
同部部長の高校2年、多田龍之介さんは、「国鉄と近鉄の当時の駅舎は資料も多く、緻密に再現できたが、駅周辺の建物の資料がなく苦労した。ジオラマをみて、王寺町の歴史や鉄道について知ってもらいたい」と話した。
2歳の長女とジオラマを眺めていた同町の会社員、寺島実沙さんは、「王寺町は鉄道のまちとして発展してきたことが分かった。とてもうまくできていて、びっくりした」と話していた。