県広域消防が特別査察 広島の雑居ビル火災受け、避難経路点検
2015年10月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
広島市の繁華街で雑居ビルが全焼し、ビル内のメイドカフェの従業員や客の男女3人が死亡した火災を受け、県広域消防組合消防本部は13日、奈良市と生駒市を除く県内18の消防署に対し、類似の建物で特別査察を実施し、防火安全対策を徹底するよう通知した。
対象は、木造2階建以上で延べ床面積が300平方メートル以上の飲食店や雑居ビル。同本部によると十数カ所以上とみられ、消防法で定められた自動火災報知機の設置状況や避難経路などを点検し、不備が見つかれば是正を指導する。検査は21日までに行う予定。
同本部予防部の担当者は「県内でも広島と同様の火災が起こる可能性はある」と指摘。「違反があれば早急に対処するよう指導したい」とした。
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