みんなで作ったアート 曽爾小中学校で作品展示
2022年06月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
カラフルな鳥や、不思議な柄のキノコ、壮大な城…。曽爾村立曽爾小中学校(義務教育学校)の児童生徒が描いた絵が、1つのアート作品になって、学校に飾られている。
兵庫県在住でフランス出身の芸術家、ドミニク・ルトランジェさんが令和元年から実施している体験型授業の一環。「英語でアート」と題し、授業はほぼ英語で行う。今回は「友達、村、コミュニティ、そして私」をテーマに、小学1年から中学3年までの計62人が学年ごとにグループに分かれて取り組んだ。
児童生徒らは、芸術家が描いた複数の作品を鑑賞後、ルトランジェさんからアドバイスを受け、制作を始めた。段ボールや画用紙に絵の具やマーカーなどを使って、村に伝わる大蛇の伝説や、曽爾高原のススキを表現したり、友人や先生らの似顔絵を描いたり。2日間で完成した絵は、ルトランジェさんが貼り合わせ、縦2㍍、横5㍍のアート作品に。
6年の植田琥珀さんは「英語は難しく、身ぶり手ぶりで話した。満足いく絵を描くことができた」と笑顔。ルトランジェさんは「アートの面白さや、みんなで1つの作品を創る楽しさを感じてもらえれば」と話した。