ウクライナから大学生9人受け入れへ 天理大学「学びの継続を支援」
2022年06月17日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
天理大学は16日、ロシアの侵攻によりウクライナから避難を希望する大学生9人を留学生として受け入れると発表した。同大と交換留学制度の協定を結んでいるキーウ大学の学生で、9月から1年間、天理大の日本研究コースで日本語を学ぶ。
9人は7月初旬までに来日する予定。この日、天理市内で記者会見した永尾教昭学長は「学生にはキーウ大の講義をオンラインで受けてもらい、学びの継続を支援したい。生活支援にあたるチューターをつけ、サポートする」と説明した。
大学側が寮を提供し、学費は無料とする。生活支援金として毎月1人に2万~3万円程度を支給するほか、天理市も生活一時支援金として1人20万円を大学側を通じて支給する。
天理市には4月中旬、キーウ大学の教員がウクライナから避難し、現在同大の職員として働いている。同大には5月以降、キーウ大の学生から留学を希望するメールが寄せられ、受け入れを調整していた。
天理市は、避難民の長期的な生活支援のため、南都銀行天理支店の「天理市ウクライナ避難民支援募金」口座(普通2379958)で募金を受け付けている。市によると、16日時点で約270万円の寄付があった。