「海なし」県 海上保安本部と連携協定
2022年06月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

協定書を手に撮影に応じる荒井正吾知事(右)と第5管区海上保安本部の鈴木史朗本部長=県庁
県は、関西中南部の海などを管轄する第5管区海上保安本部(神戸市)と、災害救助や海の安全に対する意識啓発活動で連携することで合意し協定を結んだ。同本部が都道府県とこうした協定を締結するのは初めて。
大規模災害の際、被害状況調査や捜索救助で協力するほか、海上での事件・事故の通報先である海上保安庁緊急通報用電話番号「118番」の周知活動などで連携する。
元海上保安庁長官でもある荒井正吾知事は、県庁での協定締結式で「(ヘリコプターからの)つり上げ救助の能力は世界トップクラス。海のない県と同庁が連携する時代がきたとは感無量だ」。同本部の鈴木史朗本部長は「内陸部でも災害時には、航空機で捜索や救助ができる。今回の協定を土台として、海難事故防止の意識啓発に取り組みたい」と話した。