「にっぽんの宝物」グランプリに さかもと養鶏
2022年06月23日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
五條市の養鶏場「さかもと養鶏」のブランド卵「白鳳卵」を使ったソースが、地方の隠れた逸品を集めた「にっぽんの宝物JAPANグランプリ」(にっぽんの宝物社主催)調味料・ソース部門でグランプリを獲得した。シンガポールで来年開催予定の世界大会に出場する。さかもと養鶏の社長、阪本未優さん(31)は、「五條市の魅力を発信したい」と意気込んでいる。
同グランプリは、生産者だけでは気づかない商品の魅力や可能性をセミナーなどで磨き上げ、全国・世界レベルのヒット商品に育てるのを目的に開催。今年2月に東京で開かれた大会には76事業者が参加した。
ソースは全卵や黄身を使うのが一般的で、白身だけでは生臭さが強くなるという。ただ、「白鳳卵の白身は生臭さがない。その良さを知ってほしかった」。奈良漬と、奈良時代に東大寺の大仏に献上されていたというシナモンで奈良らしさも加えた。
1年以上、試作を重ね「少し甘めで、五條市特産のカキにも合う」という逸品に。「生産者として生の卵も味わってほしい」と、卵と2種類のソースを混ぜれば、フレンチドレッシングになる仕掛けも好評を得た。商品はオンラインショップでも購入できる。