不登校児をサポート「のびのびほっとルーム」 生駒市が開設
2022年06月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
生駒市が、不登校の子供たちのための適応指導教室「のびのびほっとルーム」を同市立生駒南第二小学校に開設した。空き教室を活用。床にカーペットを敷きクッションを置くなど、学校の雰囲気を極力なくして子供たちがリラックスして過ごせる環境を整えた。
市内在住で不登校や不登校傾向の小学生が対象。木曜日を除く、平日午前9時から午後4時まで開いている。児童それぞれの気持ちや体調に合わせ自由に出入りが可能で、元教員やスクールカウンセラー、ボランティアの大学生ら計5人がスタッフを務めている。
教室での学びの方法は児童によってさまざまだ。ICT(情報通信技術)を活用して在籍クラスの授業に参加したり、学習アプリで勉強したりするほか、工作や絵画、調理実習や運動の時間も。教室での活動は出席扱いとなる。
令和3年度の市内の不登校の児童は前年度の59人から大幅に増え、過去最多の105人となった。
市の担当者は「子供たちが自分らしく過ごせ、安心できる場所づくりを目指した。一人一人に合わせた活動を通じて成長してほしい」と話している。