田原本町に子供の居場所を作ろう NPOが資金募る
2022年07月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
寺院に供えられる食品や日用品を、生活に困窮するひとり親家庭などに届けているNPO法人「おてらおやつクラブ」(田原本町)が、子供が気軽に集まれる居場所を作ろうと空き家の改修を進めている。駄菓子屋をイメージし、8月中にオープンする予定。クラウドファンディング(CF)で支援金を募っている。
新型コロナウイルス禍により子供を取り巻く環境は厳しさを増している。特に貧困世帯の子供は生活や教育面で影響を受けているといい、同法人代表理事の松島靖朗さんは「孤独感を抱えながら家で1人で過ごす子供もいる」と指摘する。
このため、祖父が駄菓子屋を営んでいたという同法人のスタッフ、上村康弘さんが「学校でも家でもない、駄菓子屋のような子供が気軽に集える第3の場所をつくろう」と提案。松島さんが住職を務める田原本町の安養寺近くにある空き家を活用することにした。
土間にビールケースを置いて商品棚にするなど、駄菓子屋らしく仕上げる予定だ。運営は同法人のスタッフをはじめ、事業に関心のある大学生らが担う。
同法人は、田原本町のふるさと納税制度を活用したCFで運営資金の寄付を呼びかけている。目標額は800万円で、8月日まで受け付けている。
寄付は、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の専用ホームページ(https://www.furusato-tax.jp/gcf/1686)から。