「フードロス減らす商品を」小学生ら開発へ 曽爾村
2022年07月13日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

出荷するホウレンソウを整える児童ら=曽爾村
食べられるのに捨てられる「フードロス」を減らそうと、曽爾村立曽爾小中学校6年の児童9人が、廃棄される野菜を使った商品開発「そにのわこどもマルシェプロジェクト」に取り組んでいる。
曽爾村では涼しい高原の気候を生かしたハーブやホウレンソウ、トマトなどが生産されている。ただ、大きさや形などが「規格外」で廃棄される野菜も少なくない。こうした現状を児童たちで調査し、フードロス削減のためにできることを考える。
6月下旬にはホウレンソウ農家の田合利文さんを訪ね、生産現場を見学。「泥はねしたものや虫食いがあるものは捨てる。見た目がきれいでないと買ってくれない」と説明を受け、ホウレンソウの出荷に向けた一連の作業を体験した。
児童たちは今後、村内の野菜を使った商品開発や料理教室などを行う「そにのわの台所katte」とともに、規格外で廃棄される野菜を活用したオリジナル商品の開発に挑戦。11月の完成、村内での販売を目指している。
プロジェクトに取り組む井上未夕さんは「食べられない部分もおいしく食べられるよう、みんなと一緒に考えたい」と話していた。