救急車買い替え資金募る 老朽化で県総合医療センター
2022年07月14日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

「あをによし号」の前でCFへの協力を呼びかける松山武院長(左)=奈良市
県総合医療センター(奈良市七条西町)は、老朽化した患者移送用の救急車「あをによし号」の買い替え費用を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。目標金額は2500万円。9月30日まで。
同センターは年間6千件を超える救急搬送を受け入れている。患者が一定回復すると、奈良市や大和郡山市、生駒市など19の連携病院に転院してもらう「救急医療ネットワーク」を構築し、病床の逼迫を防いでいる。
「あをによし号」は、この転院の際に使用する救急車で、大和郡山市から平成31年4月に譲り受けた。使用期間は通算15年以上で、走行距離約18万㌔に達しており、安全面から買い替えが必要になった。
新たな救急車は、転院搬送のほか、災害医療の現場にも活用する。
同センターの松山武院長は「次の命を救う病床確保のためにも、多くの人に寄付をお願いしたい」と話している。
1口5千円からで、CFサイトのREADY FOR(https://readyfor.jp/projects/nara-sogo)で受け付けている。