当麻寺で蓮華会式
2022年07月28日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

ナスときゅうりを積み上げ、大きなお供えを製作する松村實昭院主(左)ら=葛城市
当麻寺(葛城市)で、奈良時代に中将姫が本尊の「當麻曼荼羅」(国宝)を織り上げたという伝説にちなむ「蓮華会式」が営まれた。野菜を使った供物作りも同寺中之坊で行われた。
供物には地元の農家から寄進されたナスやキュウリなどを使用。中之坊の松村實昭院主らが大きな椀に竹串を使って積み上げて、寺で収穫したミョウガで作った「極楽鳥」をあしらい、曼荼羅に描かれた極楽浄土の世界観を表した。
松村院主は「心を込めて作らせていただいた。仏さまに喜んでもらえればありがたい」と話した。
中之坊では「中将姫展」を開催。姫の筆と伝わる写経など、普段目にすることができない宝物が展示されている。8月28日まで。