梅乃宿酒造が移転 観光客受け入れも
2022年08月5日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

日本酒のほか奈良土産もならぶ直営店=葛城市
梅乃宿酒造(葛城市)は、明治26年の創業以来酒蔵を置いていた同市東室から、葛城山のふもとの同市寺口に本社と醸造拠点を移転した。
敷地面積は約1万5800平方㍍。日本酒と梅酒の醸造や物流の施設などを集約した。日本酒の製造能力は移転前の1・5倍で、年間約30万本(1・8㍑瓶換算)を見込んでいる。
敷地内には直営店舗を設け、日本酒や梅酒のほか、ノンアルコールドリンク、酒粕ジェラート、奈良漬、くずもちなどを販売している。
吉田佳代社長は、「古い蔵には耐震性が備わっていなかった。観光客を受け入れることができるようになったので、ぜひ多くの方に酒文化に触れてもらいたい」と話した。
日本酒の製造過程はガラス越しに見学できる。1人800円で事前予約が必要。問い合わせは梅乃宿酒造直営店(0745・43・9755)。