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奈良撮り続けた写真家の軌跡 井上博道記念館



 大和の古寺や風景を撮り続けた写真家、井上博道さん(1931~2012年)が残した作品を紹介するため6月に奈良市中登美ケ丘に開館した「井上博道記念館」。晩年の自宅を改修した同館は、日本の文化や原風景を伝える井上さんの代表作に加え、地元の木材を使った建築やお茶、料理、セミナーを通じて奈良の魅力を体感できるサロンのような場を目指している。
 ギャラリーには、東大寺大仏の螺髪(髪の毛)や手を上方から収めた独自のアングルの写真が展示されている。大仏殿の屋根裏から撮影した未発表の1点だ。ほかに紅葉や稲木など山野の風景を撮った情趣豊かな作品が並び、井上さんの世界観に浸ることができる。
 「博道は日本文化の底流にあるものを表現したいと60年間仕事をしてきた。これからの時代のために見ていただきたい」
 そう語るのは妻の千鶴さん(75)だ。井上さんが亡くなった後、膨大なフィルムを整理し続ける中、そこに込められた思いを強く感じ、亡くなってから10年となる今年、同館を開館した。
 井上さんは兵庫県香美町生まれ。産経新聞社に入り、同社記者だった司馬太郎が手がけた連載「美の脇役」で写真を担当した。その後フリーに転じ、81歳で亡くなるまで奈良を撮り続けた。「晩年は文化財ではなく、特に奈良南部の風景を撮っていた。そんな南部の手つかずの風景も知ってほしい」と千鶴さん。
 同館の柱や梁には吉野杉を使い、テーブル、椅子などの家具も見どころ。中庭に面して茶室があり、大和茶が飲めるカフェや大和野菜を使った料理が楽しめるダイニングも。「インテリアとして写真を生かしたく空間を大切に作った。地域の人が集うサロンのようになれば」といい、日本文化などをテーマにしたセミナーや邦楽、洋楽のコンサートも開きたいという。
 2階には仕事部屋が再現されている。
 同館は入館無料。ギャラリーは午前11時~午後5時で月、火曜休館。18日以降は木、金、土曜に開館し、日曜はイベントを予定している。問い合わせは井上博道記念館(0742・43・9111)。

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