王寺町と奈良女子大が包括協定
2022年08月10日 産経新聞奈良支局 最新ニュース

協定書を示す王寺町の平井康之町長(左)と奈良女子大の今岡春樹学長=同町
王寺町と奈良女子大学は地域活性化に向けて協力することで合意し、包括連携協定を締結した。同町の持つ魅力を生かして新たな特産品づくりなどに取り組みたい考えだ。
都市部からの交通アクセスが良い同町は宅地が大半を占めるベッドタウン。一方で最近は「鉄道のまち」「聖徳太子ゆかりのまち」など別の側面もアピールし、太子の愛犬「雪丸」を公式マスコットにするなど観光振興に力を注いでいる。また、瀬戸内海の小豆島と気候が似ていることに着目し、平成29年には同島の名産であるオリーブの栽培も始まっている。
協定締結式で「オリーブの木もだんだん大きくなり、実の収穫量も増えている。大学の知見やノウハウを生かして、学生らに特産品を作ってもらいたい」と平井康之町長は期待。
同大の今岡春樹学長は「われわれが持つ教育と研究が連携することで大きな価値が持てるよう、最大限に協力していきたい。みんなで地域を盛り上げていく」と話した。
同大はこれまでに県内の14自治体と、包括連携協定を締結している。